no.48

2020 5/13(水)ー 4/30(土)
PM 12ー7(最終日 ~ 5 PM)休廊 日・月・火曜・5/16(土)
●5/16(土)はイベント開催のため休廊、詳細は下記をご覧ください。


踊る心/考える耳   今井 祝雄、中川 裕貴
dancing heart / thinking ear IMAI Norio, NAKAGAWA Yuki


表面イメージ | 今井祝雄 《踊る心》 1973 スピーカー(直径20cm)+心臓音




関連イベント

 5/16 (土) 

一部 パフォーマンス『チェロ/ハートビート』  今井祝雄 x 中川裕貴

二部 トーク『こころ踊る音』  川崎弘二 x 今井祝雄・中川裕貴


 
  川崎弘二 KAWASAKI Koji



photo by 高木あつ子
1970年大阪生まれ。2006年に「日本の電子音楽」、09年に同書の増補改訂版(以上 愛育社)、11年に「黛敏郎の電子音楽」、12年に「篠原眞の電子音楽」、13年に「日本の電子音楽 続 インタビュー編」(以上 engine books)を上梓。CD「NHK 現代の音楽 アーカイブシリーズ」(ナクソス・ジャパン)における黛敏郎、湯浅譲二、松平頼暁、林光、石井眞木、一柳慧、実験工房の解説をそれぞれ執筆(2011〜13年)。2011年から雑誌「アルテス」にて「武満徹の電子音楽」を連載(2015年まで)。2014年にNHK Eテレ「スコラ 坂本龍一 音楽の学校 電子音楽編」に小沼純一、三輪眞弘と出演。2017年に芦屋市立美術博物館にて開催の「小杉武久 音楽のピクニック」展に企画協力、図録編集にて参加。2018年「武満徹の電子音楽」(アルテスパブリッシング)を上梓。相愛大学音楽学部非常勤講師。
 


 
 

開場:14:00 開演:14:30
会場:高津宮 芙蓉の間(+1artから徒歩15分)
   
大阪市中央区高津1-1-29  www.kouzu.or.jp
   *芙蓉の間は社務所内にあります。 境内map >>
参加費:1000円
予約・お問い合わせ:+1art(gal@plus1art.jp


  *イベント当日は休廊日ですが、イベント終了後19時まで +1artを開廊します。



 ゲリラ・ライヴ guerilla live

  チェロ演奏  中川裕貴
ギャラリーに於いて随時開催。日時等 詳細は後程このページにてお知らせします。





今井 祝雄
IMAI Norio





仰向けに置かれたむき出しのスピーカー。 真っ黒なコーンペーパーの上で、[IMAI]と記された小さな紙片が躍っている。 ブルブルと震えてはひっくりかえり、ときにピョーンと跳び上がりスピーカーから弾き出される。音源は私の心臓の鼓動である。1973年の拙作《踊る心》と、チェリスト中川裕貴による初のサウンド・インスタレーションがギャラリー空間で協奏する。 ゆうに半世紀を隔てた二つの音が醸す共時的な“演奏”に耳を澄ませてみたい。

今井 祝雄 

略歴
1946年大阪市生まれ。美術家。大阪市立工芸高校在学中から吉原治良に師事し、具体美術協会に参加。1966年、第10回シェル美術賞一等賞受賞。以来、内外の展覧会に出品多数。1970年代から写真やビデオ、サウンドによる作品を制作。1979年から毎日の自写像作品を継続。主著に『白からはじまる-私の美術ノート』、『デイリーポートレイト-四半世紀・記憶の日記』『オン・ザ・テーブル―パフォーマンス・イン・ブック』ほか、作品集に『タイムコレクション』(水声社)、『NORIO
IMAI』(Axel and May Vervoordt Foundation)がある。

2019 日本美術サウンドアーカイヴ―今井祝雄《Two Heartbeats of Mine》1976年(+1art)
  個展-行為する映像(アートコートギャラリー/大阪)
  波-周波数(FRISEキュンストラーハウス/ハンブルグ~cas/大阪)
  IAFT 19/20 in Osaka(クリエイティブセンター大阪)
  in number,new wold/四海の数(芦屋市立美術博物館)
2018 「具体、絵画の空間と時間」(スーラージュ美術館/フランス)、
  個展—-物質的恍惚(アクセル・アンド・ヴェルヴォ-ルト・ギャラリー/アントワープ)
2017 ロッテルダム国際映画祭(オランダ)、イメージフォーラム・フェスティバル2017
  個展-余白の起源(OZASA⁻KYOTO)
  個展-音のケルン(+1art/大阪)
2016 performing for the camera(テートモダン/ロンドン)
2015 個展—タイム・コレクション(ユミコチバアソシエイツ/東京)
  PROPORTIO (フォルチュニー美術館/ベニス)
  〈Re: play 1972/2015―「映像表現'72」展、再演〉(東京国立近代美術館)
2014 個展―白の遠近(ギャラリー・リチャード/ニューヨーク)
2012 「具体」ニッポンの前衛18年の軌跡、国立新美術館/東京
  A VISUAL ESSAY ON GUTAI AT 32 EAST 69 STREET (Hauser & Wirth /ニューヨーク)
2011 nul=0―国際的文脈におけるオランダの前衛1961-19666(スキーダム市立美術館/オランダ)
2009 ヴァイタル・シグナル―日米初期ビデオアート(ジャパンソサエティ/ニューヨーク、ボストン美術館、ロサンジェルス・カウンティー美術館ほか~2010)
2006 ラディカル・コミュニケーション:日本のビデオアート1968-1988」(ゲティセンター/ロサンジェルス)
1994 時間/美術―20世紀美術における時間の表現(滋賀県立近代美術館)
  結成50周年記念「具体」回顧展(兵庫県立美術館)
1988 本先端科技芸術展(台湾省立美術館)
1982 第4回シドニービエンナーレ(オーストラリア)
  現代美術による写真(東京国立近代美術館~京都国立近代美術館)
1976 日本の現代作家展-デュシャンを透して…(ギャラリー・ペテ/大阪、《踊る心》)
  映像表現‘76(KBSレーザリアムセンタ-/京都、《6/8拍子》)
1975 The Party(ギャラリー16/京都、+植松奎二+村岡三郎+マン・レイ)
1972 3人の心臓音による街頭イベント(御堂筋/大阪、+倉貫徹+村岡三郎)
1970 万国博美術展(万国博美術館/大阪)
1967 第5回パリ青年ビエンナーレ(パリ市美術館)
1966 第10回シェル美術賞展1等賞(東京~京都)、空間から環境へ(松屋/東京)




中川 裕貴
Nakagawa Yuki


photo by Takuya Oshima


今井祝雄さんの「踊る心」を前にし、聴いて、考えたことを今井さんの協力を得ながら"考える耳"として作品を残すことにしました。そこに置かれるのはタイトルから派生した音であり、モノであり、行為/運動(の痕跡)、使用を終えた楽器の欠片です。
「踊る心」=1973年に鳴っていた心臓の音、揺れる紙片、時の隔たり。考える耳は、今井さんの作品の中にある連続/持続に対する私からの受動的(聴覚的)な接触であり、"聴くことがどこかにいくことに成り得る"ことについての試論です。公の場では初めてとなる「演奏行為から離れた場所」に創る作品となります。どうぞお楽しみください。

中川 裕貴 

略歴
1986年三重県松阪市出身。京都市在住。
同志社大学工学部情報システムデザイン卒業。
京都市立芸術大学大学院音楽研究科修了(音楽学)。
演奏と演出をチェロ/電気/適当な録音を使用して行う。演奏行為とそれによって現れる音のあいだに在る「距離」を測ること、また「演奏をしながら自身がそこ/ここでどのように存在するか」を問うこと(またそれへの頓智)をテーマとする。この矛盾した作業(動きながら自分で自分の距離を測る)が発する音楽への襲来と、音楽からの襲来について、演奏という行為を通じ考えている。
https://www.yukinakagawa.info/

過去の企画・出演
2020 烏丸ストロークロック「まほろばの景2020」/伊丹AIホール(兵庫)、東京芸術劇場シアターイースト(東京)|舞台音楽、演奏を担当。
2019 KAC Performing Arts Program 2018 / Music#1 中川裕貴「ここでひくことについて」/京都芸術センター|京都芸術センター全体を使用した3つのプログラムを三日間に亘り上演。
2018 烏丸ストロークロック「祝祝日」/せんだい演劇工房10-BOX(仙台)、広島市東区民文化センターホール(広島)|舞台音楽、演奏を担当。
2017 中川裕貴、バンド「対蹠地」/京都芸術センター講堂/KAC Co-programDにおいて企画、上演。
  ライブ「《水中エンジン》記録音楽をつくる」/green & garden(京都)|「國府理 水中エンジン redux」において國府理氏が「水中エンジン」(1号機、2号機)を動かしていた際の音や声の録音、「水中エンジン再制作プロジェクト」(3号機、4号機)の過程で生じた音や声の録音を用い、一つの音楽作品を制作。
2016 ソロパフォーマンス公演「後/戯」/UrBANGUILD(京都)|作・演出・演奏。
2015 山城大督個展「HUMAN EMOTIONS/ヒューマン・エモーションズ」/ARTZONE(京都)|映像作品内でのサウンドパフォーマンス。




音楽家ジョン・ケージは無音の状態を経験するために、無響室に入った。 外界の音をすべて遮断する部屋の中で、音は聞こえないはずなのに、彼はかすかに二つの音を聞いた。それは、一つは「神経系が働いている音」もう一つは「血液が流れる音」と後にわかった、という。「神経系が働いている音」は神経細胞が発する電気信号?「血液が流れる音」は心臓の鼓動する音のことだろうか? どちらも身体の内部で生じる音であり、耳を澄ませても普通は聞こえない。ケージは 無響室でそれを「聞いた」というより、音楽家のこころで「感じた」のだろう。
このたび心臓音をテーマに美術家と音楽家による二人展を開催することになった。未知の経験をしようとしたケージは(思いがけず)所与である身体を発見したが、本展では年齢もジャンルも違う二人が所与の再構築に挑む。こころ踊らずにはいられない。

+1art カワラギ 








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