ARCHIVES |2020  |2019|2018  |2017  |2016  |2015 

 


no.12
2016 11/03(木)ー 10/20(日)

惑星 E  Planet E  野口ちとせ NOGUCHI Chitose




related Events

11/5(土) PM 5〜 (参加費無料)
 ・アーティストトーク
 ・
音楽会 『惑星E』  平川勝朗(ピアノ)



野口ちとせ
NOGUCHI Chitose


『惑星E』はこの宇宙ではありふれた星です。宇宙の歴史ではよくある話ですが、生命誕生から数億年経つと1つの種が環境を変えるまで増大し、危機を迎える。惑星Eで優勢な種は、万物を創ったのは神だと考え、彼らはそれを「宗教」といいます。神のために彼らは血を流すこともためらいません。
たとえば、パキスタンのマララ・ユスフザイさんは、15歳の時、学校に行って勉強したいと公言し実行したために銃で撃たれ瀕死の重傷を負いました。撃った男は女子が学校に通うのは神の教えに反すると信じていたのです。
今回展示する巨大な鉛筆作品『まっすぐな彼女 She is straight』は、マララさんがモチーフになっています。
この展覧会の売上金の10%は、途上国の女子教育活動を支援するマララ基金に寄付されます。

野口ちとせ


略歴
「音」 をテーマにした造形作品を制作、多様なスタイルの立体や平面で構成した空間を 『音・空・観』シリーズと題して発表。作品空間を使って「音を聴く」ことを目的としたワークショップを多数試みている。2015年以降、赤い鉛筆や国旗をモチーフにしたインスタレーション:『マララたちに』、 また夏至をモチーフにしたオブジェ:『移ろいの座』等、作品を通じて様々なプロジェクトに参加、運営。大阪生まれ。1990年初個展、 以後略毎年個展開催。国内外グループ展多数。現代美術国際展南仏ペルピニャン 金賞('09)、銅賞('06) 現代美術交流展ソウル 奨励賞('07)
野口ちとせ.jp

主な音・空・観シリーズ(2003以降)
2015 こだまの遠近法 二人展 (+1art/大阪)
  マララたちに For Malalas (自遊学校/高知)
2014 あるかもしれない For Listening (ギャラリーすずき/京都)
2012 余 音 Sound without Sound (楓ギャラリー/大阪)
2011 カタ コト KATAKOTO (ギャラリー勇斎/奈良)
2010 間 be 音 Sound within Sounds (ギャラリーすずき/京都)
2008 Requiem (楓ギャラリー/大阪)
2007 虚空の中心 Echoes From the Center of Nowhere (SELF SO アートギャラリー/京都)
2006 虚空の中心 Echoes From the Center of Nowhere (楓ギャラリー/大阪)
2005 巴 調 Heavenly Noise (仙台メディアテーク/宮城)
2004 三角形の空観  Sound of Triangular Space (Space Too/大阪)
2003 春のエコー Echo of Spring (楓ギャラリー/大阪)

主なグループ展、ワークショップ(2000以降)
2015−16 Malala project a charity Live (自遊学校/高知)
2015 韓日絵画交流展 (ソンナムアートセンター/韓国)
2015ー14 CAF.N びわ湖展 (大津市歴史博物館/滋賀)
2013 100 p.s. 『100の追伸』 (楓ギャラリー/大阪)
2012 ハンガリー日本現代美術展 (北野坂ギャラリー/神戸)   
  2012年3月11日に描いた絵 (SELF SO アートギャラリー/京都)
  ギャラリズム in 天満橋 (京阪シティモール/大阪)
  柏原ビエンナーレ (柏原ビエンナーレ・サテライト会場/大阪)
2011
 
ハンガリー日本交流展 (Museum of Local Hostory of Ferencva'ros/ハンガリー、
                      A38 Exhibition Space/ハンガリー)
  風と土のかたち展 (矢持区民センター(旧矢持小学校)/三重)
  リトミックセミナー『プチ音楽家になってみよう!』 (ホームフレンズ枚方セラピー牧場/大阪)
2011ー10 京街道JAZZライン 香里園ミュージックアートピクニック (香里園まちづくり委員会/大阪)
2010ー07 現代美術小品展  (ギャラリーすずき/京都)
2009 現代美術国際展ペルピニャン (Palais des Codres Perpignan/南仏)
  100オブジェ 『可能性としての空間あるいは開かれたアルバム』  (楓ギャラリー/大阪)
2007 現代美術国際交流展・ソウル (HANA ART GALLERY/韓国)
  100キャンヴァス 『 14 x 18の時空から 』 (楓ギャラリー/大阪)
2006 現代美術国際展ペルピニャン (Saint Cyprien Plage/南仏)
  The 25th AREXNEWYORK (Ward-Nasse Gallery/NY)
2005 現代美術国際展ペルピニャン (Saint Cyprien Plage/南仏)
  掘削のためのエスキース、 或いは井戸、 若しくは釣り人 (仙台メディアテーク/宮城)
  JCAA AWARD (小野画廊/東京)
2003ー98 木・土・色のたましいたち (西村屋ホテル 招月庭/城崎)
2002 国際インパクトアートフェスティバル (京都市立美術館)
2001 ICANOF Media Art Show (八戸美術館/青森)






星の動きをその一生で見ると長い螺線を描く。同じようにヒトの一生も線で表せるかもしれない。星と比べたら点でしかない(点にもならない?)が、その点をつなぐと線になる。だからヒトも「種」としては線状に表すことができるだろう。
これまで惑星Eの上にヒトは細長い線を描いてきた。その線はヒトの急増と共に複雑になり混線・脱線も見られる。野口ちとせは、将来もヒトが線を描き続けられるのだろうかと危惧している。それで高さ2メートルの鉛筆作品『まっすぐな彼女』を10本も作ったのだろう。
これからもヒトが惑星Eで細い線を描き続けられるように、という願いを込めて。
+1art カワラギ 



ご報告
チャリティ期間11~12月の作品売上代金は総額で12万1000円でした。
その10%にあたる1万2100円ををマララ基金に寄付させていただきました。

日本では人口減により統廃合が続いて学校が減る一方ですが、世界的に見ると人口はまだ増え続けており、途上国では行きたくても通学できない子どもたちがたくさんいます。その数は6300万人といわれ貧困と狂信(テロ)を生む要因のひとつになっています。無力ですが、同じ人間として、いまあるこの現実に関心を持ち続けたいと思います。
ご協力ありがとうございました。