Ja.  En.




  






 

/No.36



2019 3/27(水)ー 4/13(土)

石 の 紙  山下裕美子
fossil paper Yumiko Yamashita




    





●会期中催し

  4/6(土) PM 5 〜
 

アーティストトーク & 音楽会/宮嶋哉行(バイオリン)

  参加費:500円(1ドリンク付)
  予 約:+1 art:gal@plus1art.jp 050-3402-6279 






山下裕美子
Yumiko Yamashita




紙のような石をつくる。
磁土の泥を塗った紙を焼くと、紙の質感を残した磁器(石もの)となります。
写真、本、日記やメモに至るまで人は紙の上に、留めることのできない時間を掬い取ろうとしてきました。そして、より強く留めたいと願う時、紙は石へと、墓碑や石碑のように堅牢なモニュメントへ姿を変えます。しかし、紙の厚みしかない石への変換は強いものにはなりえません。
丸めた便せん、封をした手紙、読みかけのページ、日常の紙は石化する。最初から矛盾を内包したまま。
  山下裕美子 



制作工程で紙を使用することで、ごく薄い皮膜のような磁器の作品を制作している。
燃え尽きたはずの紙の痕跡、重量を可能な限り削ぎ落とすことで浮かび上がるミニマムな物質感に興味を持ち、物体でありながら空間や時間を前景化させるものを求めて、制作に取り組んでいる。
 
1982 愛媛県生まれ
2004 京都教育大学造形表現コース 卒業
2008 京都府美術工芸新鋭展(京都文化博物館)
2012 土展 '12('14, '17 堀川御池ギャラリー/京都)
2015 琳派400年記念新鋭選抜展('16 京都文化博物館)
  個展「くうきの輪郭」(+Ⅰart/大阪)
2016 個展「きおくの輪郭」(京都陶磁器会館)
2017 Kyoto Art for Tomorrow(京都文化博物館)
  個展「白図 White Figure」(+Ⅰart/大阪)
  感錐 OPENNERS 2017 (アートスペース感/京都)
  新進作家六人展(京都文化博物館)
  俳句×美術in伊賀上野(入交家住宅/三重)
  猪名川サテライト(静思館/兵庫)
2018 個展「fractal」(ギャラリーSILVER SHELL/東京)
  山下裕美子×濱田菜々「痕跡あるいは不在」(gallerygallery/京都)








子どものとき鳥のように自由に空を飛ぶ夢を見た。山下裕美子の作品を見ていると、その夢を思い出す。
光に透けるほど薄く軽やかで、風が吹けば飛んでいきそうな気がする。それが磁器作品であると知ると、
殆どの人は驚く。
山下裕美子の作品を初めて見る者は、それが磁器であることに気づかない。それは薄い紙か布のように
見える。泥状の磁土を和紙や布の上に薄く塗り重ねて焼成する山下の作品は、燃えて無くなった紙や布
の痕跡を写している。
それは、そこに「あった」ものに支えられて、そこに「ある」といえようか。「ある」と「ない」の
境目で人は空を飛ぶ夢を見る。

+1 art カワラギ 






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