/No.30


2018 11/1(木)ー 11/11(日)
AM11:00~PM7:00(最終日はPM 5:00まで) 休廊 月・火・水曜


山中に至りては、質は有にして霊に趣く  合田徹郎 Goda Tetsuro 


 





合田徹郎
Goda Tetsuro



山に入り、座り、周囲を眺めてみる。自身の制作の態度はここから始まる。

長い時間木々や葉を眺めていると、そこに法が通っていることに気付く。
眼に見えない法則、また自身の中に培われた古人の眼差し。
それらは私の眼の網膜と、見られる場所とのあいだに漂う霊のようなものであろう。
そのような場所を描くには時間がかかる。葉の集積はその場所が形成された時間の集積であり、
かつてこの土地を眼差した古人の眼の集積であり、自身が絵の表面に痕跡を残し続けた時間の集積でもある。
その自身とともに「趣く」時間もまた、霊なのではないだろうか。

今回は「見る態度」が一つのテーマである。個展のタイトルは六朝時代の画家、宗炳の手による画論『画山水序』の冒頭の一節を、自分なりに少し改変したものである。自身の上記のような思いと、はるか古人である画家の考えに同じところがあることを嬉しく思い、今回このようなタイトルにした。

  合田徹郎  


略歴
1988 大阪府生まれ
2012 京都精華大学芸術学部造形学科日本画コース 卒業
2014 京都市立芸術大学修士課程 美術研究科絵画専攻日本画 修了

グループ展、アートフェア
2012 「京都芸大日本画の現在~カリキュラム~」 ギャラリー@KCUA、京都
  「京都アート&アンティーク 2012」 みやこめっせ、京都
2013 「第2回景聴園」みやこめっせ(京都アートフェア京都市立芸術大学ブース)、京都
2015 「第3回景聴園」兵庫県立舞子公園 旧木下家住宅、兵庫
2016 「日本画展-煌-」 ArtSpace-MEISEI、京都 (同 17,18)
  「FACE 展選抜作家小品展 2016」 REIJINSHA GALLERY、東京
2017 「第4回景聴園 となりあう借景」 Gallery Main/LUMEN Gallery、京都
  「prologueXIII」 GALLERY ART POINT、東京

受賞、入選
2011 碧い石見の芸術祭 2011 入選
  京展 入選 京都市美術館
2014 京都市立芸術大学作品展 《同窓会賞》
2016 損保ジャパン日本興亜美術賞展 FACE2016 入選
  第34回上野の森美術館大賞展 入選(一次賞候補)
  シェル美術賞展 2016 入選
2017 第4回 続「京都 日本画新展」 出品





私たちは経験という過去のデータ(フィルター)を通して対象を認識している。その過去のフィルターが霊のような存在として機能していると 合田徹郎は言う。
その合田が強烈な霊を感じる存在として注目している山形県湯殿山大日坊の即身仏を描いた。タイトルの「火の夢」について合田はこう語る。
「即身仏を写生させて頂いたときに、自分が見ているはずなのに逆に上人に見られている心持ちになり、ふと「胡蝶の夢」を思い出しました。また火については、即身仏の僧衣が蛾や蝶の集まる火に見えました。その赤色を出すのに辰砂と朱という煉丹術との繋がりが強い岩絵具を使っています。煉丹術
と火と即身仏は深いところで繋がっていると思っています。」
日本画という範疇を超え、質界と霊界が共存する独自の境地を拓く注目の新人、合田徹朗の初個展。


+1art カワラギ  
            
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