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no.41
2019 11/06(水)ー 11/23(土)


虹下の対話  二人展 倉貫 徹・高橋 功樹
Dialogue under the rainbow  KURANUKI Toru・TAKAHASHI Koju


    







倉貫 徹
KURANUKI Toru


作品の傾向に関して、あえて言えば自分は、鉱物派、結晶派だと思います。
鉱物や結晶が好きなのです。
結晶原石で画くことは、筆などの道具を使って画くこととは、全く意味が違うと思っています。それは結晶原石と一体化し、交感しあい、固定化することです。そしてそこにシンプルで深い
永遠性を表現したいのです。

倉貫 徹

略歴

1948 大阪生まれ 奈良県在住
1971  大阪経済大学卒業 

主な個展
2019 結晶で画く / MIギャラリー(大阪)
  結晶宇宙 / Space31(兵庫)
2018 結晶学 / 月光百貨店(兵庫)
  結晶体  / 弱法師(京都)
2017 ラッズギャラリー(大阪、〜2010)
  写真展  秘色 ひいろ(上海)
2016 写真展  見色  みえるいろ(上海)
2015 写真展  幻像と再生(上海)
2011 風水庭園  / DOKA  Arts(東京)
2008 風水庭園  / ZHU QIZHAN ART MUSIUM(上海)
2007 水晶島  / アートコート Gallery(大阪)
2002 Gallery KURANUKI(大阪、~1990 )
1990 Pamel Auchincloss Gallery(ニューヨーク)
1989  Nineart Gallery (ベルギー アントワープ)
1987 信濃橋画廊(大阪、1986,1981,1979,1977,1974)
1985 バーズコレクションハウス(兵庫)
  画廊アデッソ(兵庫)
1978 ギャラリー・サードフロア(京都)
1976 ギャラリー・ペテ(大阪)
1975 ギャラリー・由紀オガワ(大阪)
1972 屋上展  / 自宅屋上(大阪、1971)
1969 画廊みやざき(大阪)

主なグループ展
2018 古多仁昴志氏の稲垣足穂コレクションとの2人展  / 喜多ギャラリー(奈良)   
  なくなりそうなことば  / +1art(大阪)
  WASMA ワズマ  / 御所市青果市場跡(奈良)
  明治150年特別企画展ー美の新風  / 奈良県立美術館
2017 観看与視  / 上海当代撮影国際論壇(上海)
  WASMA ワズマ( 天川西小学校)
  文承根・倉貫徹 2人展  /ART  OFFICE  OZASA(京都)
2016 WASMA ワズマ  / 菟田野小学校(奈良、2015)
2012 Cosmic Xross 倉貫徹×中西學/ ラッズギャラリー(大阪)
2004  6人の作家/articulation2004/ アートコートギャラリー(大阪)
1985 アートナウ / 兵庫県立近代美術館(1977)
  イメージ&コンセプト1/20 / ノースフォート(大阪)
1977 京都アンデパンダン  / 京都市美術館(1975,1971,1970)
1975 第10回ジャパンアートフェスティバル(オーストラリア・ニュージーランド)
  第11回現代日本美術展 / 東京都美術館・京都市美術館
  今日の方法 / 京都市美術館(1974,1973)
1973 中之島中央公会堂展 / 中之島中央公会堂(大阪)
1972 この偶然の共同行為を一つの事件として…今井祝雄、村岡三郎との3人展(大阪、道頓堀) 
1970 現代美術の動向 / 京都国立近代美術館
  20人の方法 / 信濃橋画廊(大阪)
  現代美術野外フェスティバル / 神奈川県 こどもの國
1969 野外造形’69  /  鴨川公園(京都)
  次元’69  / 京都市美術館
  具体美術新人展 / 具体ピナコテカ(大阪)
  芦屋市展  / 芦屋美術館(兵庫、1968)
1968 MATERIALS  / マサゴ画廊(大阪)
  第3回毎日美術コンクール  / 京都市美術館





高橋 功樹
TAKAHASHI Koju


私の現在の仕事の考え方の一つに、遍在する感覚の表現があります。制作の過程で立ち現れてくる不定形なイマージュを存在の現前化の徴と仮定し、それを基軸に記号論的な意味に頼らず趣を深めたり、またアレゴリカルなイマージュや恣意的に感じるイマージュを消し去ったりを繰り返し、語らず存在するという、ある種の黙祷的態度を表そうと試みています。そして形而下的な意味を持たない作品同士の印象が関係しあい、新たな趣が生じる事により、真実が遍在して存在するような感覚を表現できたらと考えています。
高橋 功樹

略歴

1987 奈良生まれ 現在桜井市在住

2007年頃より独学で制作を始める。
木片などを支持体に漆喰、染料、顔料などで制作。

2018 初個展「Works」 / Gallery OUT of PLACE NARA(奈良)
2019 ART FAIR 2019 / 3331 Arts Chiyoda(東京)
  グループ展「N.B.A. three visions」 / Gallery OUT of PLACE TOKIO(東京)他







奈良にお住まいの倉貫さんと高橋さんを訪ねて行った時のこと。
初めは、会話をしていた部屋で窓の外に虹が現れた。その日だったか、別の日だったか、お二人との打ち合わせ後、今度は奈良駅に向かう車窓から半円の大きな虹が見えた。虹を見ながら、高橋さんが「虹の根元に財宝が埋まっているという俗説がある」と言ったのを憶えている。倉貫さんは「水平に伸びる虹を見たことがある」と言って写真を見せてくれた(本当に線状の虹が写っていた!)。
本展は、虹に縁があるようだ。倉貫さんは鉱石を素材にした作品が多い。鉱石にはオパール、瑪瑙、黄銅鉱、赤鉄鉱など虹色のものがある。一方、高橋さんは哲学を愛する。 虹を論じた哲学者は多い。古くはアリストテレスの「気象論」からデカルト、ライプニッツ、カントなど。
鉱石派と理論派のお二人による異色の二人展。「財宝」はここに。
+1 art カワラギ