ARCHIVE no.45
TIMES 2020
笹岡 敬
2020
⚫︎本展は +1art と +2 の二会場同時開催となります。+2は +1artから歩いて4~5分の、狭い路地にある小スペースです。併せてご高覧下さいませ。
トークイベント
2/29(土) PM 5〜
Time and space
ニシジマ・アツシ(アーティスト)、笹岡 敬
【会 場】 +1art
【参加費】
500円(1ドリンク付)
笹岡 敬
SASAOKA Takashi
今回の作品は近年展開している「TIMES」シリーズの新作になります。 時の移ろいは時間や暦の中で、我々は認識し、生活していますが、実際には時間は直線的ではなく、経験や認識の移ろいのなかで絶え間なく伸縮しています。楽しい時はあっという間に過ぎ去り、退屈な時はなかなか過ぎ去ろうとはしません。そもそも時間とは本当に過去から未来へと移動するものなのでしょうか?例えば、遥か彼方の夜空に見える星の光も、私たちに届く頃にはそこにはもう既に無いのかもしれないのです。
笹岡 敬
主な個展
2019 特定非営利活動法人キャズ CAS(大阪)
2011 立体ギャラリー射手座(京都)
2007 元麻布ギャラリー(富山)
2007 プラスギャラリー(愛知)
2006 立体ギャラリー射手座[KYOTO ART MAP](京都)
2005 金花糖、茶室 「another-movement」(金沢)
2002 新風館[KYOTO ART MAP](京都)
2000 立体ギャラリー射手座 [KYOTO ART MAP](京都)
1997 ヒロ・チカシゲギャラリー(岡山)
1995 MAT(名古屋)
1992 「クリテリオム2」水戸芸術館現代美術ギャラリー
主なグループ展
2019 「WAVES & FREQUENCES ハンブルク・大阪友好都市提携30周年記念ドイツ展」フリーゼ・キュンストラーハウスハンブルグ(ドイツ)
2018 「固体-液体の臨界点はまだ発見されてない」 space WILLING N DEALING(ソウル)
2018 「なくなりそうなことば展」 +1art(大阪)
2016 「クロニクル、クロニクル!」 CCOクリエイティブセンター大阪(大阪)
2015 「無人島」 ギャルリーオーヴ(京都造形芸術大学)
2015 「狂転体展」 CAS(大阪)
2013 「日韓交流展 Historical Parade ; Images from elsewhere」アートラボあいち(名古屋)
2012 「日韓交流展 Historical Parade ; Images from elsewhere」 ソウル市美術館分館
2008 「常設展第Ⅲ期 内なる光」 豊田市美術館
2008 J-POP/G-POP」 キュンストラーハウスドルトムント(ドルトムント・ドイツ)
2007 「とやま現代作家シリーズ 時の中で」 富山県立近代美術館
2001 「3分間の沈黙のためにー日本・オランダ現代美術交流展」 十思スクエア(東京)
2001 「Puddles -Artist-initiative Links in 2001」 キュンストラーハウス(ドルトムント・ドイツ)
2001 Puddles -Artist-initiative Links in 2001」 ペリフェリエ(チュービンゲン・ドイツ)
笹岡敬は80年代より『Waterシリーズ』『Luminousシリーズ』『Reflexシリーズ』などのインスタレーションで水や光、熱といった無機物とそれに関するプリミティブな原理や簡単な装置を使って余情性のある空間を作り出しています。
この余情性とは文学的な意味ではなく、無駄を省いた単純な構造の作品が空間を分割することによって生み出される「場」の感覚と、装置が作り出す音や光を待つ微妙な「間」によって、見る者のなかに現れてくる意識の流れのことを表現するものです。
笹岡は近年、時間をテーマにしたTIMESシリーズを制作しています。そこにあるのは「人が物や事を認識するとはどういうことなのか?」というヒトの認識に関わる彼の強い関心です。 本展で彼は画廊の天窓から差す光の移ろいを、ごくシンプルな装置により、空間と時間の認識に換えます。それは静寂であるが、劇的な体験となるに違いありません。
尚、TIMES2020展は+1art と +2の二会場同時開催となります。+2は+1artから歩いて4~5分の、狭い路地にある小スペースです。こちらでは、小品を数点展示します。戦災を免れた空堀の町並みとともに笹岡敬による二つの異空間をご高覧いただければ幸いです。
+1art
©️ +1 art