ARCHIVE no.46
作家も見るー偏在と遍在
西野 彩花、福田 真知
2020
DM back side ▶︎
西野 彩花
NISHINO Ayaka
ブレットで撮った風景を見ながら描いています。 これまでの作品の実態感の無さ、主体性の無さを意識した上で新たに制作に取り掛かると、非現実的要素が強い作品になりました。現実の風景をデジタル媒介を通して見た事によって、表層にあるものが取り払われる瞬間、裏側が見えるまでの中間層をイメージしました。
西野彩花
1992 大阪生まれ
個展
2015 京都精華大学造形学科洋画コース卒業
CV
2018 「Stance」 DMOARTS(大阪)
2015 「一齣」 DMO ARTS(大阪)
グループ・企画展等
2019 小さいわたしたち +1art(大阪)
2018 なくなりそうなことば +1art(大阪)
2018 京都アートラウンジ ホテルアンテルーム(京都)
2017 ART in PARK HOTEL TOKYO 2201 DMOARTS(東京)
2016 日常の中のドラマ展 あまらぶアートラボ(兵庫)
2016 Coming new gifted ARTISTS 蔦屋書店(大阪)
2016 ART osaka 2016 DMOARTS(大阪)
2016 Young Art Taipei 2016 DMOARTS(大阪)
2015 ART OSAKA 2015 DMOARTS(大阪)
福田 真知
FUKUTA Masakazu
「私は、なぜ私か?」という問いから、他者の視点を追い、他者への視点を凝らしている。カメラの視点は、完全に私の視点、でもなく、完全に他者の視点、でもないようで、 今回はその曖昧な視点について考えてみる。
福田真知
1983 岐阜生まれ
主な個展
2006 成安造形大学彫刻クラス卒業
CV
2019 「(self)portraitのためのエチュード」salon cojica(札幌)
2018 「SURFACE/フンイキ」The Third Gallery Aya(大阪)
2018 「Sunlight/水気」Art Spot Korin(京都)
2017 「time, this time -世界の縮図と私の時間-」The Third Gallery Aya / (大阪)
2017 「エーテル」アートスペース虹(京都)
2016 「Far through layers」The Third Gallery Aya(大阪)
2015 「essence/風景」The Third Gallery Aya(大阪)
2014 「ゆらぎのゆらぎ」ギャラリー揺(京都)
2013 「jewels」KUNST ARZT(京都)
2012 「SURFACE/フンイキ」アートスペース虹(京都)
2009 「Perhaps, This river」GALLERY wks(大阪)
主なグループ展
2019ー20 timelake ーシングルスクリーン/とりまく息を吐く瞬間ー」(札幌・高松・東京・大阪)
2019 「フラッシュメモリーズ」
SAI GALLERY, Yoshimi Arts, The Third Gallery Aya(大阪)
2019 「3331 ART FAIR 2019」 3331 Arts Chiyoda(東京)
2019 「Kyoto Art for Tomorrow 2019―京都府新鋭選抜展―」 京都文化博物館
2018–19 「きらめきの結晶体/紡がれる物語」
成安造形大学【キャンパスが美術館】 ライトギャラリー(滋賀)、
TO OV cafe / gallery(北海道)、AHAギャラリー(愛知)、Art Spot Korin(京都)
2016 「Reproduction」成安造形大学【キャンパスが美術館】ギャラリーアートサイト(滋賀)
2016 「Satellite824」gallery make(京都)
2014 「非在の庭 part2 北川雅光×福田真知」松ヶ崎 松雲荘(京都)
2014 「neo–824」The Third Gallery Aya(大阪)
2013 「MECAwered2013」SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム / (埼玉)
2012 「群馬青年ビエンナーレ2012」 群馬県立近代美術館
自分で撮った写真を時間が経ってから見ると、思いがけないものがその写真の中に写っていて驚くことがある。
撮影したときは人物とか風景とか撮りたい対象ばかり見ていて、その背景まで気にしていなかったせいだろう。見ているつもりで見えていないものが実は多いという現実を知る驚き。
私たちが見ているものは思っている以上に非現実なのではないかと西野彩花は語る。町なかでよく見かけるありふれた一戸建ての家や集合住宅が、彼女の手にかかると奇妙な相貌を表す。それは私たちには見えない現実の姿なのかもしれない。
福田真知は「他者と私」という普遍的なテーマを写真や映像を用いて考え続けている。自分が自分であることの不思議さは、他者という鏡の前で現実感を揺らがせ、朧気なフンイキとなる。
ありうる現実の旅人たちによる無類の二人展。
+1art
©️ +1 art