夢のまえ
磁器、まち針、糸
No.46
山下裕美子YAMASHITA Yumiko
作家コメント
この10年、マッチョイズムの対岸にある“弱いままのありよう”をつくってきました。
夢という言葉は、その響きの美しさゆえに、行き過ぎた強さと結びつき利己的にふるまいはじめるとやっかいです。
今、夢を前に能動的な力を持つことを許されず、祈るように日々を送っている人が多くいます。夢と呼ぶにはあまりにかそけき願いたちに。
自己紹介
薄い磁器の作品をつくっています。
普段意識することのない、その素材固有の重さや質感を変化させ、均衡を崩すことで生じる知覚のゆらぎ。それは皮膚感覚に体感を持って伝わっていくのではないかと考えています。
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