山本雄教YAMAMOTO Yukyo
作家コメント
ベトナム戦争時、岡本太郎の「殺すな」という書が反戦広告として用いられましたが、特に昨今はそんな「殺すな」という言葉も、どこにも届きそうも無いような絶望感があります。本作で私が描いているのは「殺さない」という言葉です。どんなに平和ボケと言われようとも、まず自分が「殺さない」こと、それが安全な一日への第一歩ではないかと思うのです。誰にも届かず、見えないかもしれない、個人のささやかな誓い。
自己紹介
「一枚の葉っぱが手に入ったら、宇宙全体が手に入るでしょう」 この安田靫彦による言葉のように、些細な対象と社会や世界が繋がり、ミクロとマクロを行き来するような作品を作ることができないかと考えています。


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