ARCHIVES |2020  |2019 |2018  |2017  |2016  |2015 

 


no.23
2018 1/18(木)ー 2/4(日)

六つのモテット 
Six Motets   加藤悦郎 KATO Etsuro


       






related Events


1/20(土) PM 4〜 (参加費無料)
 ・アーティストトーク『Side B』
 ・音楽会のワークショップ
『Six Motets』
   内田博子(ピアノ
    
アーティストトーク&音楽会の模様




加藤 悦郎
KATO Etsuro

沼地ストライプ
街を歩き、野山を歩き、沼地に行きあたる。
もう自分など問うていないのに、
帰り道もなくなっているのに。
それでもひょいと行きあたる。
習慣化、身体化を侮ってはいけない。
ありふれ、すりきれた風景が揺りおこす、その音について
今日も考えている。

加藤 悦郎   

略歴
2001-2009  ギャラリー白(大阪)
2002 CAI Contemporary Art International-Hamburg (ドイツ)
2003 ギャラリーDen(大阪)
2004 POLETTO-Hamburg (ドイツ)
2005 ギャラリーDen(大阪)
2010 ギャラリーDen(大阪)
2011 port gallery T(大阪)
2012 2kw gallery(大阪)
2015  port gallery T(大阪)
2016 +1art(大阪)
2016 法隆寺ギャラリー(奈良)
2017 ギャラリー白(大阪)
   
グループ展等  
1992-2011 氷点下のポリフォニー
1999 現代日本美術展 美術館賞
2001 Illusion of 6 Contemporary Artist in Korean&Japanese Gallerywooduk (ソウル)
2001 吉原冶良賞展 大賞
2003 画廊の視点 現代美術センター(大阪)
2012 みずぎわのぐるり 2kw gallery (大阪)
2017 風景画展 ギャラリー白(大阪)

受賞歴
1999 現代日本美術展 三重美術館賞
2001 吉原冶良賞展 大賞

パブリックコレクション
三重県立美術館、 大阪府立現代美術センター








にわかには信じがたいが固体の物質は実は振動しているのだそうだ。原子レベルでの話だが。ミクロの世界は目に見えず音も聞こえない
が、この世界はそれでできている。それでだろうか。音を発するものがない空間で音や響きを感じることがある。ほとんどの場合、それ
は記憶が呼び醒ますものだろう。だが、そればかりではない。
加藤悦郎は野山によく出かけスケッチをする。自然の懐奥深くに入ると感覚は鋭くなる。自分を取り囲むあらゆる存在が生きて呼吸し揺
れている。その中に立って音に敏感な野生動物のように耳をすませる。すると「空間を震わせ世界を立ち上げていくような音」が彼の耳
に聞こえる。いくつもの声の旋律が上昇気流のようにからみ合うポリフォニー歌曲(モテット)を思わせる音が。彼を創作に向かわせる
その音は、いまも止まない。

+1art カワラギ