あいまいの闇-A
油彩、アクリル
No.36-A
あいまいの闇-B
油彩、アクリル
No.36-B
西野 彩花 NISHINO Ayaka
[作家コメント]
視界にそれが入った時、一瞬それが何なのか分からなかった。
恐らく今までの狩猟で得た鹿の頭蓋骨だろう。
一部屋まるまる使って保存しているようだ。猟師をやっているとこれほどの数が集まるのか。
まわりの周りの景色は至って普通の民家で、一点だけポツンと見えるそれは何か見間違いであるかのように浮いていた。
家主にとって当たり前のもので、別段驚かせようとして配置したわけではないのだろう(実際車道からは見えない通りにあった)。しかし狩猟とは無縁な私にとっては異空間のようだった。
白く浮び上る骨は部屋の奥までどのくらい続いているのか…暗闇でそれ以上は見えなかった。
[自己紹介]
1992年 大阪生まれ
2015年 京都精華大学造形学科洋画コース卒業
2015年 「一齣」|DMO ARTS
2016年 日常の中のドラマ展|あまらぶアートラボ
2018年 「STANCE」|DMOARTS
2020年 「作家も見るー偏在と遍在」|+1art
等
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