invisible world
磁器、銀箔
No.50
山下 裕美子 YAMASHITA Yumiko
[作家コメント]
造形教室で4歳児と過ごしていた時、自分の名前を初めて書く、という場面に遭遇することがあった。
「私」と「世界」は分けられ、より自他の境目が明らかになっていく。
視るということは対象化すること。
ヒトは自分の内も外も、およそ見られるものは何でも見ようとしてきた。
見て、名付け、分類していく。あらゆる境界線は見ることからはじまるのかもしれない。
ミクロの目も、マクロの目も手に入れて、見えなくなったものは何だろう。
[自己紹介]
磁器固有の重さや質感を変化させ、素材の均衡を崩すことで生じる知覚のゆらぎ。
それは皮膚感覚に体感を持って伝わっていくのではないかと考えています。
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