大月コンテンポラリーアート 2025
絵になる大月のウニとネオン管の月
会期
9/6 土-21 日
open 金・土・日・月 AM.10-PM.4
会場
大月町文化教育交流拠点 COSA(高知県幡多郡大月町・旧小才角小学校)
OTSUKI CONTEMPORARY ART -
Paintings with Otsuki Sea Urchins and Neon Tube Moon
大月コンテンポラリーアート展は2022年に始まり今年で4年目になります。
今年は、京都市立芸術大学で日本画を専門とする谷内春子と大学院生たち、ネオン菅をはじめ様々な素材で空間を創り出すアーティスト国谷隆志を招き、「絵になる大月のウニとネオン管の月」と題した展覧会を大月町文化教育交流拠点COSAで開催します。
副題の『絵になる大月のウニ』は、谷内春子と5人の大学院生が大月町の海や山で採集したウニや貝殻、岩石や鉱物から顔料をつくり、それを素材の一部にして日本画を描くという、素材から作品に至る一連のプロセスを表しています。
他方、国谷隆志は、細長いガラス管にネオンガスなどのガスを封入し、電流を流して放電させることで発光させるネオン管の作品を展示します。 ネオン管は、現在ではLEDの普及により作り手も希少になっていますが、魅力的な光を放つネオン管の愛好家はいまだ絶えません。 本展では国谷隆志による「ネオン管の月」をはじめ、なかなか見る機会がないネオン管作品をご覧いただきます。
また、会期中アーティストの指導でワークショップを開催します。 大月町内でふだん見かけるものの中には、よく見ると作品の素材になる「宝物」が、あちこちにあります。このワークショップでは、それら「宝物」を発見し、多様な方向から作品づくりの楽しみ方を体感していただけるような試みを行います。
大月町では、過疎化・高齢化が進行する中、地域の魅力を再発見・再発信
し、地域住民のつながりを深める新たな取り組みが求められています。
本アートイベントは、地域振興と移住促進の一環として、芸術を通じた地
域活性化を目的に開催します。
+1art
【会期中イベント】
ワークショップ、音楽会、トークイベントなどを開催。ご参加お待ちしてます。
9/6(土) PM 1〜4時 会場 COSA
PM 1〜2時
ワークショップ
四角形の冒険
(谷内春子、京都市立芸大大学院生)
まず四角形を描き、それらをつなぐと、あら不思議、立体的な形が現れます。
形が生まれていく(描く)ときの感覚を、実際に体感してみましょう。
⚫︎参加費不要・定員 10名
PM 2〜3時
ワークショップ
トレジャーライト
(国谷隆志)
近くの川に行き、気になる物を拾い集めます。
それらに蓄光塗料を塗り、特製の箱に入れて釘で蓋をします。 拾った物は箱の中で光り続けます。
⚫︎参加費 ¥500(材料代) 定員 10名
PM 3〜4時
音楽会
ギター 音と風景
(山下光鶴)
中世ヨーロッパの民衆音楽とともにあったギターが、大航海時代に海を渡り、南米の地でまた異なる音楽へと変貌していく様を辿りながら、さまざまな音風景をお聴きいただきます。
YAMASHITA Terukaku(ギタリスト・作曲家)
18歳で渡独し、カルロ・ドメニコーニ氏に師事。ベルリン芸術大学でクラシックギターと作曲を専攻。以降7年間、ベルリンを拠点にヨーロッパやアジア各地で演奏活動を展開。2020年に帰国後は長崎を拠点に活動。 長崎ギター音楽院院長。
⚫︎参加費不要
9/12(金) PM 2〜4時 会場 大月町役場1F
PM 2〜4時
ウニ顔料で大月町の人を描く
(京都市立芸大大学院生)
大月町役場に芸大生5人が出向き、町内で採集した素材を使って似顔絵や人物画を描きます。
⚫︎参加費不要
9/21(日) PM 2〜4時 会場 COSA
ワークショップ
水平線の冒険
(谷内春子、京都市立芸大大学院生)
1本の線がやがて 波になり 海になります。 それは絵画の始まり。
ウニや岩石など身近にある素材を使って、絵画作品をつくりましょう。
⚫︎参加費 ¥500(材料代) 定員 10名
アーティストトーク
(谷内春子、京都市立芸大大学院生)
滞在制作のことや作品や大月町の印象など。 地元の方々との交流も。
⚫︎参加費無料
滞在制作作家
谷内春子
TANIUCHI Haruko
画材の色彩や材質感と平面上に配置された形がもたらすイマジネーションを、いかに扱い得るのかを作品制作を通じて探究している。
1986 京都生まれ
2015 京都市立芸術大学大学院博士(後期)課程修了
現在、京都市立芸術大学美術学部講師
近年の展覧会
2025「hue hew」4人展(+1art/大阪)
2024 個展「四角形の空想」(ギャラリー恵風/京都)
2024 個展「知覚する風景」(2kwgallery/滋賀)
2023 FACE2023 入選(SOMPO美術館/東京)
2023 個展「公共美術館企画展vol.2」(鴨川、御所、出町商店街、京都市京セラ美術館前 他 /京都)
2022 個展「Longing for prism」(ギャラリー恵風/京都)
2021 個展「Möbius loop」(+1art/大阪)
2020「透明」3人展(2kwgallery/大津)
国谷隆志
KUNITANI Takashi
『483km先の⽉』
どこかに出かける時、何も考えず携帯のGoogle Maps で⽬的地の名称や住所等を打ち込む。 そして、⾞、電⾞、徒歩、⾶⾏機のいずれかを移動⼿段として選択し、開始ボタンを押すと⽬的地までの時間や移動⽅法を教えてくれる。
今回の移動先へは⾞で⾏く選択をしてみる。検索した時間帯にもよるが、京都にあるスタジオから⽬的地である⼤⽉町まで休憩抜きで⾛り続けると、7時間と少しかかり、距離は483kmあるようだ。7時間超と483km、数字を⾒るとかなりのもので体⼒が必要だ。
すごい時間と距離を移動することになるが、そこから⾒える⽉とここから⾒える⽉は同じ⽉なのだろうか?
1974 京都生まれ
1997 成安造形大学 立体造形クラス修了
個展
2025「私は熱帯雨林で新種の動物を発見しました。」(+1art/大阪)
2023 Mix and Match(Ulterior Gallery/ニューヨーク)
2020 Aura (Yutaka Kikutake Gallery/東京)
2018 Spaceless Space(Ulterior Gallery/ニューヨーク)
2018 Something Red (京都芸術センター 大広間)
2015 Channel 6, Deep Projection(兵庫県立美術館)
グループ展
2024.10 SKETCH(OAG Art Center Kobe/神戸)
2023.12 sky(Yutaka Kikutake Gallery/東京)
2021.10 『The Practice of Everyday Practice 日常の実践の練習』(名古屋
芸術大学アート&デザインセンター)
2021.05 NADA House 2021(House 403, ガバナーズ島, ニューヨーク)
伊智万莉奈
ICHI Marina
(京都市立芸術大学大学院博士課程2回生)
1995 沖縄県生まれ
2019 嵯峨美術短期大学専攻科修了
現在、京都市立芸術大学大学院 博士課程日本画領域在籍中
2024 Asian Students & Young Artist Art Festival(韓国)
2024 個展(STUDIO KAN/京都)
2023 京阪神藝大在卒生展 Vol.2(阪神梅田本店[’24〕
2023 HANSHIN Art Meeting Vol.2(阪神梅田本店)
2022 第47回学生日本画展示(ホテルグランヴィア京都)
2022 個展(ギャラリー恵風/京都)
2022 京都銀行 美術研究支援制度 収蔵
2019 嵯峨美術大学卒業制作展 大覚寺賞
2016 第2回石本正日本画大賞展 入選['17,'18]
藤井歩未
FUJII Ayumi
(京都市立芸術大学大学院大学院修士課程2回生)
2000 大阪府生まれ
2024 京都市立芸術大学美術学部美術科修了<
現在、京都市芸術大学大学院 美術研究科日本画専攻在籍中
グループ展
2024「贈りもの展」(ギャラリー恵風/京都)
2024 第51回秋季「創画展」入選
2022「かけらのみちびき展」(京都市立芸術大学)
2022「息吹くものたち展」(京都市立芸術大学)
清水皐生
SHIMIZU Kosei
(京都市立芸術大学大学院大学院修士課程2回生)
岩絵具のもつ重なりやざらつきといった素材特有の表情に惹かれ、こうした質感を軸に作品を制作しています。現在は、〈物として認識される〉形と〈そうでない何か〉とのあいだに漂う感覚を手がかりに、物体認識の曖昧さや揺らぎに焦点を当てた表現を探っています。
2024 京都市立芸術大学美術学部美術科修了
現在、京都市芸術大学大学院 美術研究科日本画専攻在籍中
2024 キテミテ中之島2024
2023 第7回京都学生アートオークション
2023 ちいさいおうち「京都若手作家展 開く若芽」
2022 二人展「動力」(Art Spot Korin/京都)
長嶺志保
NAGAMINE Shiho
(京都市立芸術大学大学院大学院修士課程1回生)
ビニール袋や人体を題材に、形や質感、周囲との関係性から生まれる印象を絵画として視覚化している。どちらのモチーフも、不安定さや可変性を通じて、空間の在り方や画面構成に働きかける素材として扱っている。モチーフを通じて、物体と空間の関係性、また視覚的要素が画面上でどのように構成されるかを探りながら、感覚の延長線にある絵画表現の可能性を追求している。
広島県生まれ
2025 京都市立芸術大学美術学部美術科修了
現在、京都市芸術大学大学院 美術研究科日本画専攻在籍中
主な展覧会
2025 京都市立芸術大学作品展['24,'23,'22]
2024 グループ展「凹凸」(Art Spot Korin/京都)
2023 京都岡崎六人展(ギャラリーツキミソウ)
川口聖太
KAWAGUCHI Seita
(京都市立芸術大学大学院大学院修士課程1回生)
線による交差とポジションにより川から感じる流れや透明感を表現しようとしている。印象派や日本絵画、とりわけ、クロード・モネや津高和一から影響を受けている。デジタルと写真が普及した現代では印象派や日本絵画のような線による表現は新しいものの見方を提示できるのではないかと考えている。縦線と横線の対比により空間、透明感を作っている。また、線を束のように扱うことにより線での表現の可能性を探っている。
大阪生まれ
2025 京都市立芸術大学美術学部美術科修了
現在、京都市芸術大学大学院美術研究科日本画専攻在籍中
COSAへの道案内
会場:COSA(旧小才角小学校)
高知県幡多郡大月町小才角350
TEL 0880-75-5262 https://www.cosa.info
【宿毛駅からの交通案内】
バスで40分(高知西南交通清水宿毛線「小才角」下車 徒歩7分
車で30分(R321)
COSAは大月町の南に位置します。大月町内の国道321号線沿いの7ケ所(①〜⑦)に 高さが2〜3mの赤い鉛筆(マララの鉛筆)が立っています。この鉛筆を目印に⑦COSAへGO!
*⑩はR321の曲がり角、のぼり「OCA2025」が目印。
(*マララの鉛筆/©️野口ちとせ/プロジェクト▶)︎