ARCHIVE no.53

紙の形態学

二人展  GUP-py・田中広幸

2021 02/17(水)ー02/27(土)  PM 12〜7(最終日 〜PM5) 日・月・火 休廊


GUPPYTANAKA

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●展示作品は ONLINE SHOP でも販売しています


田中 広幸 TANAKA Hiroyuki

Fuyuji

人は言葉を聞き、話し、記します。そして言葉を用いて自らの考えを組み立てます。ところが 言葉は一旦その人から離れると、響きと形を持ったモノとなって受け手との間に存在する媒体となり、その解釈はすべて受け手に委ねられることになります。その結果、言葉は時に人の思いに背きもしますが、一方では意図を越えた思わぬ果実をもたらしてくれることもあります。言葉には不思議な決定不能性があります。誰彼の所有を離れた言葉は、閉じられた本の頁で 眠りにつき、開かれた頁で目覚め、人々の脳裏でメタモルフォーゼを繰り返します。




TANAKA Hiroyuki

TANAKA work


1960 滋賀県生まれ
1982 滋賀大学卒業

絵画から出発し、その後、「言葉」「文字」のもつ「ひびき」「かたち」という独特の物質性に 興味を持ち、90年代半ばより古書を素材としたオブジェやインスタレーションを制作している。

個 展
2019 「EXISTING IN WORDS」 ギャラリー16(京都)
2018 「木立の向こうの言語標本」 日本画廊 (東京)
2014 「CREATURES IN WORDS」 ギャラリー16(京都)
2013 「田中広幸 古書籍から繰り展げられるコトバと文字の世界」 伊丹市立工芸センター(兵庫)
2013 「言語標本。展」(上記展覧会の平行企画) 堂島リゾーム(大阪)
1985~1989 、1995~2012毎年開催 ギャラリー16(京都)

グループ展
2020 「紙のオブジェ展」 ギャラリーランズエンド(兵庫) 他
2020 「箕面の森アートウォーク 2020」 箕面国定公園(大阪)
2019 「俳句×美術/伊賀上野 2019」 旧崇廣堂(三重)
2017 「俳句×美術 2017」 入交家住宅(三重)、 鳳凰会館 (兵庫県篠山市)、静思館(兵庫)
2016 「俳句×美術in篠山 2016」 旧後川小学校(兵庫)
2015 「岐阜おおがきビエンナーレ 2015 -日々の裂け目-」 IAMAS(岐阜)
2015 「こころを打つDM」+1art(大阪)
2015 「こだまの遠近法 田中広幸・野口ちとせ」+1art(大阪)
2013 「夏の思い出 森の夢 不思議ないきものたち」ヤマザキマザック美術館(名古屋)
2013 「箕面の森アートウォーク 2013」 箕面国定公園(大阪)
2004 「版画を読む -画層と色層の冒険-」 文房堂ギャラリー(東京)
2002 「THE BOOK/鑑賞週間」 ギャラリー16(京都)
1988 「IBM びわこ現代絵画展」準グランプリ 滋賀県立近代美術館(大津)
1984 「第6回ジャパンエンバ美術展」エンバ中国近代美術館(兵庫)




GUP-py (主催:畑洋子)

ARTIST Talk「本な鳥/GUP-py」

「本にも気持ちがあるならば、本を作る人の意思に 束縛されずに鳥のように自由に飛びたいのではな かろうか。本の願いを叶えるため、本に鳥の形態 を与えてみた。
鳥になった本は群れて、一つの風景を生み出す。 夏に訪れたドイツ北方の海に浮かぶ小島ホーゲは 鳥まみれだった。美しい自然は鳥たちのパラダイス。 どこに行っても大気中には何層にも重なった鳥の 鳴き声が充満している。広い空と海、野に咲き乱 れる野草のある光景を本の群に投影して、画廊の 空間にホーゲの光景を浮かび上がらせたい。




GUP-py

GUP-py



GUP-py(主催:畑洋子)
1995 年ベルリンにてGUP-pyの名で創作活動を開始。日常的光景をわずかにずらして生み出すミニマルなファンタジー世界を、グラフィック、写真、映像、アーティスツブック、オブジェ、空間インスタレーションなど、多彩なメディアを用いて表現。代表作に、擬態語の文字アニメーション『はちみつ生物』『蜜族館』、人の旅行願望を起こす、目に見えな業犬を描く『旅行犬』シリーズ、『飛びたがっている本たち』など。ドイツと日本を中心に展覧会多数。 www.gup-py.com

個 展
2020 KWR レックリングハウゼン(ドイツ)(ベアーテ・ガーマーと共同)
2020 「旅行犬カバン、上から下へ」前代未聞のオブジェ館(ベルリン)
2017 オールドスクール、ハーフェルベルク(ドイツ)
2016 「体験の副旋律」+1art、大阪
2015 「飛びたがっている本たち」喜多ギャラリー(奈良)
2014 「ge schicht et(多層的な光景)」ベルリン日独センター(ハリエット・グロースと共同)
2012 「扉の向こう側に」喜多ギャラリー(奈良)
2011 ゲーテ・インスティトゥート・トリエステ(写真フェスティバル「TriestFotografia」)(イタリア)
2010 「4のバリエーション」ザールブリュッケン市立ギャラリー(gab hellerと共同)

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2010 「空から、そしてまた空へ」exhibit LIVE(東京)
2007 「犬潜伏中」exhibit LIVE(東京)
2006 ケルン日本文化会館(ドイツ)
2005 「メラリウム ーはちみつ生物に会いに行こうー」exhibit LIVE(東京)
2003 ギャラリー35(ベルリン)
2003 exhibit LIVE(東京)
2001 「artgup読書室」モリスギャラリー(東京)
1999 「ムービングハニー」モリスギャラリー(東京)

グループ展
2019 「スペース・インベーダー」アクセル・オービガー・ギャラリー(ベルリン)
2016  「逃避/前進」、Medienwerkstatt Berlin、ディレクターズ・ラウンジ/C.A.R. エッセン(ドイツ)
2014 「prints(木村茂,谷川晃一,GUP-py,須知鏡子,坪山由起,山口晃」喜多ギャラリー(奈良)
2014 「New Wave from Germany by CLUB eX」 Korean Film Archive Theatre(ソウル)
2011 「Young German Video Art URZULA 名古屋学芸大学
2011 「XS, S, M, L, XL」 アクセル・オービガー・ギャラリー(ベルリン)

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2008 「ビジュアルサウンド/音・幻影」、Fournos Center for Digital Culture(アテネ)
2005 「立場/方向」、市立ギャラリー・エルベフォールム、ブルンスビュッテル(ドイツ)
2005 「Box Show 2nd」MBCギャラリーM、テグ(韓国)LADSギャラリー(大阪)
2004 「日本現代美術特別展」、韓国国際アートフェアKIAF(ソウル)
2004 「4 and 4: キュレーターズ・チョイス ニューヨーク/ベルリン」ギャラリー・ミュラーデキヤラ(ベルリン)
2004 「Box Show 2nd」、わたくし美術館(湯布院) 京都市美術館 Star Poets Gallery(東京) Gallery風(東京)
2004 「Appendix」、Kresija Gallary,PE Foto Bobnar、リュブリャナ(スロベニア)
2004 「クリア・フォッグ・アンビエント・コミュニケーション」ベルリン芸術協会
2004 「ウルズラ」、ギャラリー・パンコウ(ベルリン) ザールランド・キュンストラーハウス、ザールブリュッケン(ドイツ)
2003 「フェア・プレイ」、ギャラリー・プレイ(ベルリン)
2003 「IN_OUT 第一回国際デジタルイメージフェスティバル」(プラハおよびブダペスト)
2003 「Platte/Kunst Version 0.2」、旧チェコ文化会館(ベルリン) 2002 「クリア・フォッグ・アンビエント・コミュニケーション」、コミュニケ
ーション博物館(ベルリン) 2001 「メガロポリスにおける時間と空間」展、市立ギャラリー(プラハ)
2000 「ゴールドラッシュIX」展、クンストブンカー・ニュルンベルグ(ドイツ)クンストラウム・デュッセルドルフ(ドイツ) ハレ・フュア・クンスト・リューネブルグ(ドイツ)




GUP-py(グッピー)こと畑洋子は、ベルリンで暮らし始めて25年。日常的光景をグラフィク、映像、空間インスタレーションなど、様々なメディアを用いてファンタジックに表現した作品を制作しています。
田中広幸は、古書を素材にした作品をつくる美術家です。形態あるいは物質としての文字の属性に関心を持つ田中の作品は、文字は意味を媒介する手段であるという私たちの思い込みを静かに揺さぶります。
今回は、本を接点に、展示空間の上部にGUP-pyの鳥、下部に田中の地衣類が共存することで一つ の生態系(環境)を表現します。

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