→続く→続く→続く→
鉛筆
No.09
岡本奈香子 OKAMOTO Nakako
[作家コメント]
見えるものや、自己や他者といった存在。そのすべてがまるで幻影のように感じられることがあった。その時、おもむろに目の前にあった鉛筆とメモ帳を手に取り、急き立てられるように字を書き綴った。鉛筆の芯が音を立てながら痕をつけ続けていることだけは確かだと感じられた。芯が無くなり紙が埋め尽くされた時、すべては無くなってしまうかもしれない。
10年前から、現在、そして10年後へ。不確かさの中のかすかな今を箱の中に刻んだ。
[自己紹介]
1973年奈良県生まれ。過去に経験した特異な意識変容をきっかけに、創造性と脳の関係に興味を持つ。認知神経科学などとの領域横断的な制作手法により、ヒトの創造性の根源への探求の旅を続ける。
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