ARCHIVE no.61
チャリティ& オークション
10年後〜 Ten years after 〜
2021
本展は、途上国の女子教育を支援する+1artのチャリティー展です。美術と異分野を組み合わせたシリーズ企画として、毎年末に開催しています。
原発メルトダウンまでいった東日本大震災から10年。生々しい記憶は容易に消えませんが、この機会に10年という 時間スケールで未来をイメージしてみたいと思いました。 世界的に見るとこの40~50年で格差や貧困、教育差別は 改善(解決には遠いが)しています。これは良いニュース。 喫緊なのが環境問題、温暖化防止の世界会議が25年以上論議している間に、温暖化はどんどん進行しています。 これから10年後はどんなことに?
アートができることは限られますが、本展のために制作された50点の作品が未来への希望を紡ぎます。作品は全て、オークション形式で販売し、売上額の10%を 途上国の女子教育を支援するマララ基金に寄付します。(マララ基金については ▶ )
会期中は、國府理「水中エンジン」再制作プロジェクトの 方々をお迎えし、10年後の水中エンジンに関するトークを予定しています。
会期中、ギャラリーで、あるいはインターネットでも入札できます。(+1artホームページに入力フォームがあります)
・入札は千円単位とし、同額の場合は先に入札した方の落札となります
・作品の配送は着払いにて承ります。
関連企画
【公開オークション】
終了しました
最終日に、オンラインで公開入札を行います。
PM 4~7の間、最高入札額を公開し、随時更新します。(それまでは入札件数のみが掲載されています)
日 時:12 月18 日(土) PM4:00ー7:00
入札方法:各作家のページ下にある「オークション入力フォーム」にご記入の上、送信下さい。
参 加 費: 無料
【トークイベント】 終了しました
「10年後の水中エンジン」
|日 時| 12 月12 日(日) PM 2~
|出 演| 國府理「水中エンジン」再制作プロジェクト / はが美智子、白石晃一(オンライン)、遠藤水城(オンライン)、シュヴァーブ・ トム(ゲスト参加)
|会 場| 桃園会館(+1art から徒歩1分)
|参加費| 500 円
|要予約| +1art (gal@plus1art.jp )
●イベント当日は+1artの休廊日ですが、トーク終了後、1時間ほど開廊し展示をご覧いただけます。
google map ▶︎
「國府理 水中エンジン redux」後期展の展示風景(アートスペース虹, 京都, 2017) Photo: Tomas Svab
美術家・國府理さんの《水中エンジン》は、 車のエンジ
ンを水槽に沈めて稼働させるという作品で、 福島第一原発事故の対応状況への応答として、震災後の2012年
に発表されたものです。 國府理「水中エンジン」再制作プロジェクトは、不慮の事故で逝去された國府さんのこの作品を再制作するため、2017年に始まりました。
部品も設計図もほぼ残されていない中で、作者不在の
まま再制作は可能であるか、問いを続けながらのプロジェ
クトです。 私たちは、國府さんの《地中時間》という作品に倣って、一台のエンジンを14年間、地中に埋めておくことにしました。 それから4年経ち10年後の2031年
に、そのエンジンを掘り起こして「水中エンジン」を再び稼働させる予定です。
Artists
画像をクリックすると各作家のページが開きます
*155x155x60mmの木箱を使用したBOX作品
ご 報 告
マララ基金に寄付しました。
年末チャリティ展「10年後〜 Ten years after」の精算作業が終わりましたので、本展オークションに参加の皆さんにご報告します。
マララ基金への寄付金は、落札総額858,000円の10%に加え、作家収入分から全額寄付のお申し出が数件あったので、総額106,050円になりました。
寄付金は1月15日にマララ基金に送金しました。
マララ基金は途上国の女子教育を支援し、女性の社会進出が可能になるように環境を整える活動を続けています。 +1artは開廊当初から年に一度マララ基金に寄付するチャリティ展を継続しています。 数世代かかるかもしれませんが、未来を担う女子+男子の活躍に期待しましょう。
ご協力ありがとうございました。
+1 art
©️ +1 art