Reflex2021
ミクストメディア
No.19
笹岡 敬 SASAOKA Takashi
[作家コメント]
作品はCASでの個展「Reflex2011-3D」(2011年2月19日~3月12日)をシミュレートしたものだ。投影された光が立体に見えるというインスタレーションで、ひとによっては軽い眩暈のような錯乱を起こす。その会期中3月11日午後2時46分東日本大震災は起きた。ある観客が「この揺れて感じるのは作品のせい?」と聞いた。まもなく惨状を知るのだが最終日の12日には作品がそれまでと何か変わってしまったように感じた。それが何なのかは未だにわからないでいる。
[自己紹介]
コロナ、選挙と慌ただしい中で10年後を考える。本年は母親が他界し、すぐに戦友とも言える酒井信一氏が亡くなり、喪失感の強い年だった。喪失が身近に感じる中で、改めてつくること、つくらないことを考えている。
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