西野彩花　NISHINO Ayaka

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[作家コメント]
比較的新しい工場と古い民家。性質の異なる２つの風景写真を重ねたものを描いた。
この10年間、日本は経済的にも文化的にも成長したかと問われれば、答えに窮する。世相ばかりが大きく変化し、所謂憂国の精神というものも無下に出来ない状況だ。
では私自身の人間的成長の部分ではどうかというと、（これは断言するのにかなりの勇気がいるが）何も変わっていない。仮に今大学に入学した2011年に戻れたとしても、同じような10年を辿るだろう。そう考えると、この先の10年もそうなるのではないかという危惧を覚える。この国もまた、大きく低迷することもなければ成長することもない平行線を辿るのではないのだろうか。これは願望込みの考えだが。
ともあれ、多少の土地開発があったとしても私の描く作品に出るような風景が無くなることはないだろう。なんなら増えるかもしれない。

[自己紹介]
1992年 大阪生まれ。
2015年 京都精華大学造形学科洋画コース卒業。
2015年 「一齣」｜DMO ARTS
2016年 日常の中のドラマ展｜あまらぶアートラボ
2018年 「STANCE 」｜DMOARTS
2020年 「作家も見るー偏在と遍在」｜＋1art
等

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(c)＋ 1 art