線を引く
アルミニウム、アクリル、真鍮、カッター刃
No.14
菊池和晃 KIKUCHI kazuaki
[作家コメント]
子供の頃バベルの塔の漫画を何度も読み返した。物語では塔の建造中に言葉が通じなくなり、人々はバラバラに生きるようになった。
言語は分断の象徴でもあり、同時にそれを越える為のツールでもある。しかしながら、オノマトペは伝達を目的としたツールではなく、私たちの間に引かれた線を可視化する為の言語表現であると私は思う。
[自己紹介]
2018年京都市立芸術大学院修了。
関西を拠点に活動。約1万5千回ハンドルを回す事で一つの円を描ける装置や、作者を殴りつけてくるキャンバス群など、創造行為に対して物理的な抵抗力を持った作品を制作、発表している。
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