ARCHIVE no.70
チャリティ& オークション
オノマトペ
2022
本展は、途上国の女子教育を支援する+1artのチャリティー展です。2015年より毎年末に開催し今年で8回目を迎えました。
今年のチャリティ展のテーマはオノマトペです。ざわざわするこの世界にピカッと光る50人の作家によるオノマトペを展示します。
作品は全て、オークション形式で販売し、売上額の10%を 途上国の女子教育を支援するマララ基金に寄付します。(マララ基金については ▶ )
会期中は、音楽文化論を専門としておられる研究者、中川克志氏をお迎えし、クリスチャン・マークレー作品とオノマトペに関するトークを予定しています。
テーマ『オノマトペ』について
…うしろのつめたく白い空ではほんたうの鷹がぶうぶう風を截る…
(宮沢賢治「小岩井牧場」)
賢治独特の表現なので一般的ではありませんが、上の詩の中の「ぶうぶう」はオノマトペです。オノマトペは、
人や動物の声、自然・人工音、状態・動作を言葉で表したものです。縮めていえば、言葉にならない(するのが難しい)現象を言語化したものといえるでしょう。
言葉にならないということでいうと、いまの世界はオノマトペで表現した方がわかりやすい。ミサイルがビュンビュン、ガラガラと街は崩れ、住民はビクビク、等々。宮沢賢治の「小岩井牧場」の中には「ぎゆっくぎゆっく
ぎゆっくぎゆっく」というオノマトペもでてきます。 群鳥の鳴き声として賢治は書いていますが、 それは400万人超のウクライナからの避難民の声のよう。
会期中、ギャラリーで、あるいはインターネットでも入札できます。(+1artホームページに入力フォームがあります)
・入札は千円単位とし、同額の場合は先に入札した方の落札となります
・作品の配送は着払いにて承ります。
関連企画
公開オークション
終了しました。沢山のご参加ありがとうございました。
日 時:12 月17 日(土) PM4:00ー7:00
入札方法:各作家のページ下にある「オークション入力フォーム」にご記入の上、送信下さい。
参 加 費: 無料
最終日に、オンラインで公開入札を行います。
PM 4~7の間、最高入札額を公開し、随時更新します。(それまでは入札件数のみが掲載されています)
トークイベント 終了しました
「クリスチャン・マークレーとオノマトペ」
|日 時| 12 月03 日(土) PM 5~
|出 演| 中川克志(横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授)
|会 場| +1art
|参加費| 500円(1ドリンク付)
|要メール予約| +1art (gal@plus1art.jp )
中川 克志 NAKAGAWA Katsushi
専門は音響文化論。19世紀後半以降の芸術における音の歴史、理論、哲学(音のある芸術、サウンド・アート研究、音響メディア論、ポピュラー音楽研究、サウンド・スタディーズなど)。論文に「クリスチ ャン・マークレイ試論─見ることによって聴く」、東京都現代 美術館で昨年から今年にかけて開催された「クリスチャン・ マークレー /トランスレーティング 」展の図録に「クリスチャ ン ・マークレー再論ー世界との交歓」を寄稿。ポップスバンド ・OK ミュージックボールのドラマーでもある。
Artists
画像をクリックすると各作家のページが開きます
155x155x60mmの木箱を使用したBOX作品
ご 報 告
年末チャリティ展「オノマトペ」の精算作業が終わりましたのでご報告します。
マララ基金への寄付金は、落札総額927,000円のに加え、角谷恭子さんと林宜子さんの作家収入分から全額寄付のお申し出があり、9月に開催した高知でのチャリティイベントでの寄付23,200円と高知県香美市立鏡野中学校の有志の寄付3,505円を加え、総額130,735円になりました。
寄付金はPayPalからマララ基金に送金しました。当日の換算レートで$946.07でした。
ご協力に深く感謝します。
PayPalの送金記録 >>
マララ基金は途上国の女子教育を支援し、女性の社会進出が可能になるように環境を整える活動を続けています。+1artは開廊当初から年に一度マララ基金に寄付するチャリティ展を継続しています。
数世代かかるかもしれませんが、未来を担う子どもたち、特に女子の活躍に期待しましょう。
+1 art