Charity&Auction MUSIC

ラグを奏でる

スプーン、アルミニウム、ステンレス

No.13

菊地和晃KIKUCHI Kazuaki


[作家コメント]
太鼓は叩いた瞬間に音が鳴る。ギターも弦を弾けば音が鳴る。多くの楽器が行為と結果の間に生じるラグがほとんどなく、身体のリズムと連動をするように動作する。そういえば人が装置に対して連動を感じ取るには、行為と結果のラグが0.5秒未満であることが大事らしい。
私はダリの睡眠のエピソードから、行為と結果のラグを増幅する楽器をイメージした。スプーンが床に落ちるまでの夢と現が入り混じる間を演奏するような、自身が演奏した音楽なのか、それともスプーンの落下音なのか分からなくなるようなラグい楽器を。

[自己紹介]
1993年生まれ。京都市立芸術大学大学院修了。京都を拠点に活動。美術史上の傑作を再生産する為の極めて非効率的な装置などを自作し、その装置と生産された成果物やパフォーマンスを発表している。     



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