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The Party 1975/2026

今井祝雄+植松奎二+村岡三郎

2026 6/10(水)ー21(日)
PM 12-7
休廊 6/14(日)、15(月)、16(火)

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DM
PRESS RELEASE



+1artでは「The Party 1975/2026」を開催します。
今井祝雄、植松奎二、村岡三郎の三人の心臓音とマン・レイのメトロ ーム作品《破壊されざるオブジェ》のイメージが刻むリズムによる音のインスタレーション作品「The Party」は、1975年に神奈川県と京都で開催されました。それから約半世紀を経た2026年に、他界した村岡三郎以外のメンバーが集まり、「The Party 1975/2026」が大阪で開催されることになりました。音響技術協力として藤本由紀夫が加わった今回の「The Party」は1975年の単なる再現ではありません。1975年の心臓音と現代のテクノロジーによってチューンアップされた心臓音が会場に流れる本展は「21世紀のThe Party」です。
尚、本展の開催に先立ち、6月6日(土)には今井祝雄、植松奎二、藤本由紀夫によるトークを高津宮境内にある『富亭』で開催します。また 本展を機して限定ボックスセットを販売します。  

+1art


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The Party 1975 at kyoto, photo ny Norio Imai



1975年、今井祝雄、植松奎二、村岡三郎による《The Party》は、三人の心臓音を録音した音源と、メトロノームが刻むマン・レイ《破壊されざるオブジェ》のレプリカによって構成された、複数のリズムによる共存として発表された。その出発点には、行き先未定の共同行為への信頼があった。完成形や結論を先取りすることなく、まず集い、共に行動してみること。その態度そのものが、空間をひらいていったと言えるだろう。
心臓音は、一人ひとりに固有で、同じものは二つとない自画像のような存在である。同時にそれは、自分を生かしているにもかかわらず、自らの意志では制御することのできない、外部としてのリズムでもある。《The Party》が提示したのは、意味や象徴を読み解くための装置ではなく、 そうした制御不能なリズムに身を置き、「共にある」という状況を引き受ける行為そのものだった。
2026年の再演において、村岡三郎は「不在としての参加者」となる。その不在は欠落ではなく、時間の経過や関係性の変化を可視化するかたちで、この場に関わり続けている。会場の四隅に配置された三つのスピーカーと一台のメトロノームは空間の中心へ向けられ、来場者はそのあいだを巡りながら、複数の時間が重なる拍動を聴く。
本作が目指すのは、過去をそのまま呼び戻すことではない。一つの試みとし て、実際に場をつくり、その中に身を置きながら考えてみること―その未完の思考に加わることが、いまという時代の《The Party》を成立させる。  

大槻晃実(ゲストキュレーター、芦屋市立美術博物館学芸員)



トークイベント


6/06(土)
開場 13:30 開演 14:00

話者今井祝雄、植松奎二、藤本由紀夫(音響技術協力)
司会大槻晃実
会場高津宮境内「富亭」(大阪市中央区高津1-1-29) ▶︎
   谷町九丁目駅から徒歩4分、+1artから徒歩15分
参加費500円
定員50名(要予約)  Placeholder image

*イベント当日は+1artの休廊日ですが、イベント終了後 臨時開廊します。また、限定ボックスセットもご覧いただけます。




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今井祝雄 Norio Imai

1946年大阪府生まれ、大阪市立工芸高校在学中の1964年初個展のあと吉原治良に師事し具体美術協会参加、翌年会員となる。 1966年に第10 回シェル美術賞1等賞、グタイピナコテカで個展。「第1回草月実験映画祭」(1967)や「現代の空間‘68-光と環境」展などに出品し、映像や光による作品を発表するなど「具体」の新時代を担うメンバーの一人として、「具体」解散の1972年まで活動。その後は写真、映像、音などのメディアを用いた作品を国内外で発表している、2024年には芦屋市立美術博物館で「今井祝雄 長い未来をひきつれて」が開催された。


植松奎二 Keiji Uematsu

1947年兵庫県生まれ。1969年神戸大学教育学部美術科卒業。同年、ギャラリー 16(京都)で初個展。1974年神戸市文化奨励賞受賞。翌年、当時の西ドイツに渡る。1976年ストックホルム近代美術館にて海外で初めての美術館個展が開催される。1988年、第43回ヴェネチア・ビエンナーレに日本代表として参加。1990年「第12回神戸須磨離宮公園現代彫刻展」大賞受賞。石、木、布、 鉄、ガラスなどを用いたインスタレーションのほか、彫刻、写真、映像、パフォーマンスなどにより、重力・張力・引力といった見 えない力の法則から、世界の構造・存在・関係を知覚させる作品を数多く発表している。


村岡三郎 Saburo Muraoka

1928年大阪府生まれ。1950年大阪市立美術研究所彫刻部修了。1955年二科展で特選を受賞、60年会員となる(69年退会)。 1969年第3回現代日本彫展大賞、72年神戸須磨離宮公園現代彫刻展神戸市美術愛好家協会賞など受賞を重ねる。1990年第44回 ヴェネチア・ビエンナーレ日本館で発表。1997年東京国立近代美術館・京都国立近代美術館で回顧展を開催。熱・空気・光・音などの物理現象を作品に導入し、生命や死など人間の根源的な問題を問い続け、彫刻の概念を拡張した。2013年滋賀県大津市で逝去。