本展は、途上国の女子教育を支援する+1artのチャリティー展です。美術と異分野を組み合わせたシリーズ企画として、毎年末に開催しています。
今年は、生物学の観点からのアリとヒトの社会にフォーカスを当てました。
アリとヒトは共通点があります。それは社会的生物であること。最近の研究によると、働き者のイメージが強いアリの社会に、働かない=ナマケモノアリが多数いることがわかってきました。しかナマケアリはアリ社会の役に立っているらしい。同じ社会的生物であるヒトとしては興味をそそられる話ですが。小さなアリは1億年程前に蜂から分かれて繁栄してきました。地球で生まれた生物としては、アリはヒトの大先輩だといえます。
本展のテーマは、小さな星の上で多種多様な社会を営む「わたしたち」。平面・立体・インスタレーション・サウンドアートなど様々なジャンルで活躍する50人の作家が、それぞれの小さい「わたしたち」を展開します。小さい規定の箱の中に表現された作品は全て、オークション形式で販売、売上額の10%を途上国の女子教育を支援するマララ基金に寄付します。作品の入札はホームページのオークションフォームからも可能です。
会期中は、ゲストをお迎えしてテーマに因んだ催しを行います。12/8には、進化生態学者の土畑重人氏をお招きし、アリの社会についてお話いただきます。研究中のアリロボットも登場、生物学研究の現場をわかりやすく覗かせて下さいます。また最終日の公開オークションでは来場者による最終入札 と 音楽家、米子匡司氏による音のパフォーマンスを行います。
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